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 車いすで利用できるトイレや段差のない歩道など、高齢者と障害者に優しい観光まちづくりを進める山梨県富士河口湖町観光連盟(山下茂理事長)が「障害者のアウトドア体験報告会」を町役場で開き、観光団体の担当者や障害者ら約50人が参加した。

 リハビリ推進センター(東京都)が8月25~27日、車いすの人や高齢者ら21人を募り、町内でバーベキューやテント生活を楽しむ旅行を企画。障害者には無理と思われがちな体験を成功させる準備や、受け入れ施設に必要な配慮について検証した。

 10月16日にあった報告会では、JTB観光開発プロデューサーの中島浩史さんがキャンプの映像を紹介し、「旅行前に障害となる箇所を徹底的に調べ、参加者と受け入れ側が対応策を練ることが一番大事」と説明。参加者は歩く練習を重ね、施設側は障害を解消できるよう努めたという。

 キャンプ会場となった富士河口湖町西湖の「紅葉台キャンプ場」では、介護ベッドをテントやバンガローに持ち込み、テントはトイレに近い照明のある場所に張るなど工夫した。下調べの成果が出て、特別な苦労や施設の改良は必要なかったといい、西湖観光協会の三浦美信会長は「障害者が自宅に閉じこもらず、いろんなことにチャレンジしてほしい」と話した。(河合博司)