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 私が記者として勤務する朝日新聞八王子支局は東京都八王子市内を流れる多摩川の支流、浅川の堤防沿いにある。台風19号が近づく12日、朝からゴーッと音をたてて茶色い水が流れていた。反省と自戒を込めてその日を振り返りたい。

 午前8時、会社のスマートフォンと私有の携帯電話にけたたましい音でメールが届いた。市から土砂災害警戒区域と浸水想定・予想区域の人たちへの避難勧告。この時点では避難することは頭の片隅にもなかった。後で聞いたら、約18万9千人が対象だった。

 午前中、受け持ちの自治体に取材の電話をすると、浅川や秋川が増水し、すでに避難が始まっていた。

 正午前、国土交通省の水位観測所がある浅川橋へ。濁流を撮影した。正午現在、2・27メートル。避難判断水位と氾濫(はんらん)注意水位の2・2メートルを超えていた。近所のカッパ姿の男性が「怖い」と言った。私も「やばいな」と感じた。上司から、必要に応じて避難するようメールが入った。逃げるとしたら、いつ、どこへ? 取材はどうする? 迷った。

 急いで支局に戻って写真と原稿…

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