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 台風19号の影響が自動車生産に影を落とし始めた。スバルが16日、部品が調達できずに国内で唯一の完成車工場である群馬製作所(群馬県太田市など)の操業を停止した。自動車各社の工場に大きな被害はなかったが、東日本の部品メーカーが被災し、サプライチェーン(部品供給網)への影響が出始めた。影響が長引けば、景気の下押し圧力にもなりかねない。

 スバルは台風19号が通過した後、14日に通常通り群馬製作所を稼働させたが、16日午後からエンジン工場を含めて操業を止めた。プレス部品をつくる取引先企業が浸水被害に遭い、部品の調達が滞ったためだ。

 群馬製作所は今年1月にも、部品メーカーから調達した電動パワーステアリング装置の不具合の影響で、約10日間操業を停止した。被災した企業の復旧作業を支援しつつ、25日の操業再開を目指している。

 群馬製作所の1日の生産台数は国内外向けを合わせて約2500台。もともと19日から「即位礼正殿の儀」が行われて祝日となる22日まで休みの予定で、影響は1万台程度にとどまる見込み。「復旧を急ぎ、なるべく早く操業を再開したい」(広報)としている。

 群馬製作所の操業停止を受け、トヨタ自動車系の部品大手、豊田自動織機(愛知県刈谷市)は16日、愛知県内でつくるスバル向けカーエアコン部品の一部の生産を止めた。

 三菱ふそうトラック・バスでも、東北地方の部品メーカーが被災した影響で部品調達に遅れが出ている。神奈川県内の完成車工場と部品工場の一部ラインを15日午後に一時停止。16~17日は通常通りの操業だが、18日以降の操業は未定という。同社広報は「様子をみながら翌日の操業を決めていく」としている。

 他の自動車大手の完成車工場は…

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