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 2020年東京五輪の男女マラソンと競歩の会場が、東京都から札幌市に変更される可能性が出てきた。「とんでもない」「寝耳に水」。関係者らからは驚きの声が上がった。

 小池百合子知事は16日午後10時すぎ、「唐突な形で発表された。このような進め方は多くの課題を残す。十分な説明を求める」などとする談話を発表した。知事と近い都幹部は「暑さは招致の時からわかっていた話なので残念。地元がとても盛り上がっているので、知事もとても落胆しているだろう。これからの調整を考えると頭が痛い」。ベテラン都議の一人は「とんでもない話だ。東京の暑さはいまになって始まった話ではないので、対応不足が悔やまれる」と憤った。

 マラソンのチケットはすでに売り出されている。IOCが会場変更を発表した16日午後7時半ごろ、大会組織委員会のある幹部は「この先、どうなるか、全く読めない」とつぶやいた。「札幌も最近は30度を超す暑さだ。大会まで300日を切る中、本当に大丈夫なのだろうか」と心配そうな表情を見せた。

 札幌市の秋元克広市長は16日、朝日新聞の取材に「まったく寝耳に水で聞いていないが、ありがたい話だ。東京五輪の成功のためにできることがあるならば、最大限協力したい」と話した。

 今年9月に都内であった東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」をコース沿いで観戦した東京都小平市の大学4年生、三井大輔さん(22)は「さ、札幌ですか」。自身も大学まで陸上の長距離選手。五輪本番もコース沿いで世界の一流選手のスピードを体感するのを楽しみにしていただけに、「少し寂しい気持ちはある」。五輪の代表選考を東京五輪とほぼ同じコースでやった意味も薄れるのでは、と心配にもなる。

 ただ、カタールのドーハで9月…

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