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台風19号支援通信

 台風19号による影響は長期化しそうだ。日本高血圧学会は、被災地の高血圧患者の不安にこたえるための情報をウェブサイト(http://www.jpnsh.jp/files/cms/137_1.pdf別ウインドウで開きます)で公表している。「薬がない場合は」「頭痛が起こったら」といった質問への答えをまとめた。高血圧は脳卒中や心臓病につながりかねないため、被災後もできるだけ適切な血圧管理をしてほしいとしている。

 学会によると、被災して薬がない場合は、血圧を上げる食塩の摂取量を減らすようにする。寒さや睡眠不足でも血圧は上がるため、できるだけ体を温めて睡眠確保を心がける。

 薬があっても、被災の影響でのむ時間が不規則になり、頭痛になる人もいる。ストレスでも頭痛は起こるため、いつもと同じような頭痛が増えた場合はあわてなくてよい。激しい頭痛があるようなら医療関係者に相談する。

 薬をのんでも血圧が下がらないケースもある。精神状態や環境の変化で血圧は上がることがあるため、一次的な上昇なら心配ないとした。寒さで血圧が上がる場合は、下半身を中心に体を温める。

 いつもより、血圧が低い気がする場合は、十分な水分がとれていなかったり、熱の後の脱水が関係していたりする場合がある。薬が足りなくなり、ふだんと違う種類の血圧降下薬をのむように医師にいわれた場合は、指示通りにのむ。頭痛、ふらつき、むくみなどが出てくるようなら医師などに相談する。

 また、被災した家で、水につかったり、包装が破損したりした薬はのまないほうがよいなど、対応法がまとめられている。

 日本高血圧学会の伊藤裕理事長は「避難所で塩分が多い食事になり、血圧が上がる人もいる。脳卒中や心臓血管病につながるおそれがある。被災地で多い質問について答えをまとめたので参考にしてほしい」と話している。(瀬川茂子