【動画】補助金廃止に抗議するエクアドルの先住民たち=岡田玄撮影
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 「記者たちはここを出ることはできない」。10月10日午前11時50分ごろ、南米エクアドルの首都キトであった先住民団体の記者会見場で、30人ほどいた記者が「人質」とされた瞬間だった。その中に私もいた。

 エクアドルでは10月3日以降、モレノ政権に対する大規模な抗議活動が展開されていた。燃料費補助や生活支援金の廃止などが盛り込まれた緊縮策に対する反対運動で、先住民団体が主導していた。

 だが、抗議行動は一部が暴徒化し、モレノ大統領は3日、非常事態宣言を発令。政府機能を商業都市のグアヤキルに移転させ、キト市内の政府庁舎近くなどには外出禁止令も発令された。

 それでも抗議は収まらず、9日に決行された全国ストでは、キト市内だけでも数万人が集まった。大部分は平和的なデモ行進をしたが、政府庁舎に近いキト旧市街での暴動は激しさを増し、朝から警察が放つ催涙ガスが充満していた。

 この日の衝突で、先住民のリーダーが死亡。一方、先住民側は、警備に当たっていた警察官を拘束するなど、緊張は高まっていた。10日の記者会見は、この拘束についての説明だとされていた。

 会見を主催する「エクアドル全国先住民同盟(CONAIE)」は、先住民の権利拡充を求めて活動を続けてきた団体で、ゲリラやテロリストではない。会場には現地メディアのほか、AFP通信、ロイター通信、アルゼンチンのニュース専門放送など各地の記者が集まっていた。

 会見場は、キト中心部にあるコンサートホールで、周辺は1万人を超す先住民が占拠し、会場内も数千人が埋め尽くしていた。

■警察官を尋問、そして記者たち…

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