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 衛藤晟一沖縄北方相は17日午前、同日から始まった秋季例大祭にあわせ、東京・九段の靖国神社を参拝した。閣僚が、春と秋の例大祭や8月15日の「終戦の日」に合わせて同所を参拝するのは、2017年4月の高市早苗総務相(当時)以来、2年半ぶりとみられる。

 安倍晋三首相は17日午前、「内閣総理大臣 安倍晋三」の名前で供え物の「真榊(まさかき)」を奉納した。20日までの例大祭中には参拝しないとみられる。

 衛藤氏は本殿参拝後、朝日新聞の取材に「国のために命を捧げた方に対する慰霊と、平和、国民の幸せを祈った。どこの国にも、国のために亡くなった方々に対する慰霊の場があり、慰霊行事を行っている」と話した。玉串料を私費で納め、「国務大臣、参議院議員、衛藤晟一」と記帳したという。閣僚では、加藤勝信厚生労働相も大臣名で真榊を奉納した。

 第1次政権時代も含め、首相が在任中に靖国神社に参拝したのは13年12月の1度のみ。中国、韓国への外交的配慮などから、その後は参拝せず、春と秋の例大祭には真榊を奉納。終戦の日には玉串料を私費で納めてきた。

 首相の真榊奉納や衛藤氏の参拝を受け、韓国外交省の報道官は17日、「侵略戦争の歴史を美化する靖国神社に日本の指導者らがまたも供え物を贈ったり参拝を強行したりしたことに、深い遺憾を表明する」との論評を出した。

 18日には超党派でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の衆参議員、数十人が参拝を予定している。(吉川真布)