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 徳島県三好市西祖谷山村の徳善家住宅が国の重要文化財(建造物)に指定される見通しになった。同市東祖谷の重要文化財、木村家住宅も隠居屋が追加指定される見通し。三好市教委文化財課の担当者は「貴重な建築が残っているのは、両家に文化財に対する理解があったおかげ」と話している。

 18日、国の文化審議会が文部科学相に答申した。

 県教委と三好市教委によると、徳善家は山岳武士の家系で、近世に祖谷を治めた祖谷八家の一つ。住宅は1866年の入り母屋造りの建築。公式の接客の場である上座敷は質実で格式、私的な接客に使う中座敷は柔和なデザインだという。「上級農家住宅の近世における発展を示し、貴重」と評価された。

 木村家住宅は主屋が1976年に重要文化財に指定されている。追加指定される見通しとなった隠居屋は、18世紀後期の建築と推定されている。近世の建築技法の発展を示しているほか、近代に失われた「二間取り」の希少な遺構としての価値があるという。隠居屋は物置にしたり、つぶしたりする例が多いが、木村家の隠居屋は当時の姿で残っているという。(佐藤祐生)