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 放浪の画家として広く知られる山下清(1922~71)と独特の美人画家として一世を風靡(ふうび)した鹿児島生まれの東郷青児(1897~1978)の名作版画展が、長崎県佐世保市の佐世保玉屋で開かれている。22日まで。

 佐賀県の画廊が、九州にゆかりの2人の作品展を企画した。山下の作品は長い放浪の旅を鹿児島で終え、画壇の称賛を受けた「桜島」や、長崎市の稲佐山を仰ぐ港を描いた「長崎風景」など計13点。繊細なちぎり絵の手法が温かみを感じさせる。

 東郷の作品は、20代にフランスに留学した経験を生かした、柔らかな曲線と色調で描かれた美人画。「ずきん」は展示中唯一の油彩画。どれも西洋人風ながら、どこか日本女性の雰囲気を漂わせた12点を展示している。(原口晋也)