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 栃木県足利市内で暴れ回り、4人にけがを負わせた体長1・30メートルのイノシシ。取り押さえたのは72歳の男性だった。スプレー缶のガスを吹きかけて車の下に追い込み、取り押さえたとみられる。男性も左手と左ひざをかまれて病院に運ばれた。

 イノシシが現れたのは17日午前9時すぎ。足利市福居町の東武鉄道福居駅ホームで、20代女性を突き飛ばして打撲を負わせた。駅を飛び出したイノシシは、近くの路上で高校生と、捕まえようとした警察官をかんだり転ばせたりした後、約2キロ離れた同市堀込町の男性宅に逃げ込んだ。

 市によると、男性の妻が119番通報し、最後は消防隊が捕獲した。イノシシは猟友会が殺処分したという。男性宅周辺にはスプレー缶が散らばっていた。

 足利市内では台風19号が通過した14日以降、渡良瀬川南岸でイノシシの目撃情報が急増している。市農林整備課の担当者は「渡良瀬川付近にすんでいたイノシシがすみかを追われて住宅街に来ている可能性もある」と話す。市は注意を呼びかけている。(若井琢水)