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 1989年の民主化運動に理解を示したなどとして失脚した中国の改革派指導者、趙紫陽(チャオツーヤン)元総書記の生誕から17日で100年を迎えた。しかし、中国共産党は記念行事などを開かず、メディア報道はない。共産党は民主化運動を「動乱」とする位置づけを変えず、趙氏の再評価も実現の兆しは見えないままだ。

 趙氏が2005年に亡くなるまで軟禁生活を送った北京市内の自宅には、趙氏の遺影を掲げた祭壇が遺族によって設けられた。香港メディアによると、趙氏を慕う人びとが参拝に訪れた。しかし、周囲には警察車両がならび、警察が集まった人びとに対し、身分証を提示するよう要求していた。

 中国共産党は歴代指導者の生誕100年など節目の年に、功績をたたえる記念行事を行っている。習近平(シーチンピン)国家主席の父親の習仲勲元副首相のほか、改革派で87年に失脚した胡耀邦(フーヤオパン)氏も生誕100年では習氏が出席して記念座談会が開かれた。しかし今回、趙氏を顕彰する公式行事はなく、関連の報道もない。(北京=高田正幸)

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