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 台風19号の大雨は各地で人々の生活の基盤を奪った。床上浸水が相次いだ住宅では片付けの手が足りず、収穫を控えた特産のリンゴは泥にまみれて機具も流された。見えない生活再建への道筋に、被災した人たちの心がさいなまれている。

 約7千戸が床上浸水した栃木県栃木市。市内を流れる巴波(うずま)川と永野川が氾濫(はんらん)して市街地に水が流れ出た。

 17日、二つの川に挟まれた薗部町地区では住民が片付けに追われていた。土砂が粉じんになり、視界を遮られるほど吹き上がることも。のどに痛みも感じた。

 一人暮らしの男性(80)の木造2階建て住宅では、1階の床上30センチほどまで水が到達した。水を含んだ畳はそり上がり、一人では運べない。ただ、親族の人手は別の親戚の家に集中し、男性の家の片付けまで手が回らない。

 「まず泥をよけないとトラックが入ってこられないので」とこの日も1人で家の前を泥かきした。かび臭さも時々漂ってきた。「最初は臭いと思ったけど、だんだん慣れてしまって。あきらめに近い思いです。とにかく体を動かさなきゃ仕方がない」

 夫と長男、次男と暮らす女性(68)宅も床上浸水した。ここでも床板や畳がそり上がっていた。畳は撤去できたが、「床板がいつ割れるかわからない。1階の畳も床板も全部張り替えなきゃいけないと思う」と顔を曇らせた。室内にはごみが散乱していた。「これでもだいぶ片付いた方です。これからどうしたらいいのか分からない。どれだけやれば元の暮らしに戻るのか」と肩を落とした。

 長野市でも3305世帯が床上…

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