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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で初めて8強入りした日本は20日夜、東京スタジアムで南アフリカとの準々決勝に臨む。南アはここまで全20チーム中で最多得点をたたき出している。「スポーツ史上最大の番狂わせ」と言われた前回大会に続いて日本が南アに勝つためには、防御が一つの鍵となる。

 南アは1次リーグ4試合で185得点。27トライも全チームで最多だ。SH、SOの正確なハイパントを起点にバックスの速さを生かすのがお家芸。日本はW杯前の9月6日の対戦時も、この攻撃に苦しんで7―41と完敗した。

 ただ、日本の防御はW杯に入って向上している。1試合平均失点は15・5。3勝した前回大会より10点近く減った。前回大会で45失点したスコットランド戦も、21失点だった。

 全チームの選手のタックル数を見ると、上位10人のうち、日本が3人を占める。ラブスカフニが56回で2位。堀江が54回、ムーアが53回で続く。85%で高いとされるタックル成功率で、3人は93%だった。

 大会前の合宿では、防御時に前に出る素早さ、2人がかりで相手を止める「ダブルタックル」に心血を注いだ。タックル専門のコーチを呼び、相手に入る角度、ボールコントロールを難しくさせるために相手のひじ付近を狙う動きなど細部にこだわった。

 南ア戦に向け、防御担当のハンセンコーチは「体の大きな相手に対し、できる限り2人で対応したい」。1次リーグで相手を上回り続けた豊富な運動量を下地に、常に数的優位を保って2人で1人を止め続けることができれば、守る時間が長くても日本のペースと言えるだろう。逆に相手のフィジカルに体力を奪われ、1対1の状況を多くつくられると厳しい。(堤之剛、能田英二)