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【まとめて読む】患者を生きる・眠る「膀胱がん」

 横浜市の広川和子(ひろかわ・かずこ)さん(78)は8年前、真夜中に腹痛で目が覚めました。トイレに行くと真っ赤な血尿が。その時は3日ほどで症状が治まりましたが、半年ほど後に再び血尿があり、膀胱(ぼうこう)がんの疑いがあると診断されました。手術を受け、治療を重ねると、今度は別の症状に悩まされ、外出や眠りを妨げることに。

腹痛に血尿 「疲れか」と

 あまりに激しい腹痛で、真夜中に目が覚めた。

 2011年の正月。広川さんは、千葉県内のホテルで家族と過ごしていた。長女、長男、次女とその家族、孫がそろい、日中はにぎやかな時間を過ごした。皆が寝静まった部屋で、トイレに向かった。

 ちくちくとした刺すような痛み。排尿すると、便器の中は真っ赤に染まった。お産の陣痛を思い出す痛みが続く。30分くらい動けなかった。

 とりあえず、抗生物質を使って3日ほど過ぎると、痛みも血尿もおさまった。「年末年始で忙しさが重なり、疲れが出たのかな」。そのときはまだ、症状について深くは考えていなかった。ぜんそくなど持病があったが、これまで睡眠時間が短くても体調を崩すことはなく、山歩きなど体力作りも心がけていた。

 夫の信(まこと)さん(82)は泌尿器科医。勤務医時代は帰宅するのが午前2時だった。広川さんも起きて待っているのが普通だった。朝は6時前に起き、弁当をつくって送り出す。3人の子どもの育児や義母の介護など、睡眠時間が3~4時間ということも珍しくなかった。

 一方、腎盂炎(じんうえん)を経験するなど、膀胱のトラブルは若いころからあった。妊娠中は毎回むくみがひどく、尿が思うように出ないこともあった。まぶたは重く腫れ、足の裏は風船の上を歩いているようにパンパンだった。

 血尿があった年の9月、夫婦で…

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