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 19歳だった名古屋大生時代に高齢女性を殺害し、高校時代にも同級生ら2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女(24)について、無期懲役とした一、二審判決が確定する。最高裁第三小法廷(林景一裁判長)が15日付の決定で、元少女側の上告を棄却した。

 一、二審判決によると、元少女は仙台市内の高校2年生だった2012年5~7月、同級生ら男女2人に硫酸タリウムを混ぜた飲み物を飲ませ、殺害しようとした。名大の1年生だった14年12月には、名古屋市内の自宅アパートに知人の森外茂子(ともこ)さん(当時77)を招き入れ、首を絞めるなどして殺害した。

 裁判では、精神障害のある元少女の刑事責任能力が主な争点になったが、一、二審判決はともに影響は限定的と判断。「自らの意思で犯行に踏み切った」として完全責任能力を認めた。

 その根拠として、硫酸タリウムを飲ませた事件について「年齢を偽って薬品を入手しており、混入時は周囲の状況を意識しながら行動した」と指摘。殺害事件についても「方法をあらかじめ検討し、計画的に行動した。証拠の隠滅からも違法性の認識があったと言える」などとした。(北沢拓也)