IOCバッハ会長、札幌に「決めた」 五輪マラソン移転
ドーハ=遠田寛生
IOCのトーマス・バッハ会長は17日、カタール・ドーハで行われた各国オリンピック委員会連合(ANOC)の総会でのスピーチで、2020年東京五輪のマラソン・競歩種目の開催会場について、「札幌に移すことを決めた」と発言した。
午前中の部で各国・地域の関係者を前に「IOC理事会は、東京の組織委員会と密に相談しながら、五輪でのマラソンと競歩種目を、東京から800キロ北にあり、気温が5~6度低い札幌に移すことを決めた」と語った。そして「全てはアスリートの健康と体調を守るため。重要なステップだ」と念を押した。
前日にIOCが発表したリリースでは、「IOCは、マラソン・競歩種目を、1972年冬季五輪の開催地だった札幌市に移すことを計画している」と書かれていた。
バッハ会長と連絡を取ったという大会組織委員会の森喜朗会長は「東京都は同意はしていないことはバッハ会長に申し上げた」としながら、「正直言って、相談してどうこう、ではない」と語った。(ドーハ=遠田寛生)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。