[PR]

 江戸中期~明治に大坂と蝦夷地を結んで日本海を回った商船「北前船」。五大船主に数えられる右近家の10代目権左衛門が15年ほどかけて拡充し、1901(明治34)年に完成した切り妻2階建て屋敷が公開されている。建材の多くは北前船で運ばれたという。

 玄関を入ると、右近家の代表的な持ち船「八幡丸」の縮小模型が目を引く。全長約40メートル、最大幅約10メートル、積載量は米俵に換算して約3750俵(225トン)で、壮大さがうかがえる。

 隣接する金相寺の次男が、土地とともに船1隻を与えられ、分家したのが始まりだ。水陸の要衝という地理的条件を生かし、初めは越前と敦賀を結び、近江商人の蝦夷地進出後はその荷を輸送。運賃を稼いで発展した。江戸中期に江戸の商人も蝦夷地に入って近江商人の地位が低下すると、直接買い付け販売する「買積(かいつみ)」に転じたという。

 毎年3月に大坂から日本海を北…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら