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 67歳女性。肩が重く、手を後ろにまわすと痛みがあったので病院を受診したところ、石灰沈着性腱板(けんばん)炎と診断されました。ステロイド剤の注射などで改善しましたが、再発することはあるのでしょうか。今後、肩を使う運動は控えた方がいいのでしょうか。(福島県・T)

拡大する写真・図版吉田雅之さん 吉田整形外科院長(整形外科)=東京都港区

【答える人】吉田雅之さん 吉田整形外科院長(整形外科)=東京都港区

 Q どんな病気ですか。

 A 肩の関節あたりの小さな筋肉の集まりを腱板といいます。ここにリン酸カルシウムが沈着し、それが原因で炎症が起き、肩が痛くなったり関節を動かせなくなったりします。急に激痛が起きる急性型と、何となく肩が痛い状態が続く慢性型があります。

 Q 肩に石灰ですか。

 A この石灰は、当初は濃厚なミルク状ですが、時間が経つにつれて硬くなっていきます。石灰がたまって膨らんでくると痛みが増しますが、なぜ腱板に沈着するかはわかっていません。中年以降の人に見られる「五十肩」の症状に似ていますが、レントゲンを撮れば石灰がたまっているかわかります。位置や大きさを調べるために、超音波検査などをすることもあります。

 Q 治療法は。

 A 痛みと炎症をとるため、消炎鎮痛剤をのんだり湿布を貼ったりします。通常1週間ほどでだいぶよくなります。痛みがひどい場合、ステロイド剤と局所麻酔薬を合わせた注射をします。炎症がおさまれば石灰が残っていても症状はやわらぎます。石灰は徐々に血液中に吸収されていき、数カ月も経てば小さくなったりなくなったりします。

 Q 再発するおそれは。

 A 急性の場合、再発は多くはないですが、慢性だと再発することもあります。痛みはないか、しっかり肩は動くかを確認し、きちんと治療することが大切です。

 Q 運動はできますか。

 A 症状が改善したら、ストレッチやラジオ体操、水泳などはしてもいいですし、むしろおすすめします。ただ、重いものを持ち上げるなど肩への負担が大きい運動は控えた方がいいかもしれません。

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