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 鹿児島弁のあたたかさやおもしろさを学んで次世代に残そうと、今年の鹿児島弁検定からスピーキングに特化した新試験が始まる。その名もずばり「しゃべっ方(かた)ん検定」。「どら、受けっみろかい(だったら受けてみようか)、かごんま弁検定」。あなたもいかが?

 「ふるさとで生まれ育った中高年でも、鹿児島弁は聞くだけなら意味は分かるが、話すことはできない人が多い。もったいない」と鹿児島弁検定協会の種子田(たねだ)幸廣会長(69)は狙いを話す。

 鹿児島弁検定は2009年にスタート。協会が主催し、これまで年1回「書(か)っ方ん検定」として、おもに筆記試験によって鹿児島弁の意味や歴史を問い、初級、中級、上級の三つのレベルで実施してきた。

 新たに始まる「しゃべっ方ん検定」は「書っ方ん検定」とは別の試験。鹿児島弁を理解し、言葉遣いや発音、アクセントなどをみて合否を決める。ただし「書っ方ん検定」のようにレベル分けはない。検定では鹿児島弁で演じる劇団「げたんは」のメンバー1人と、対談形式で15~20分ほど鹿児島弁で会話をする。

 たとえば「きょうは、どっかあ(どこから)、おさいじゃしたか(来られましたか)」「○○町から、まかいもした(参りました)」という風に。

 合格者には合格証を授与し、協会が取り組む方言劇や小学校への出前授業などで鹿児島弁を紹介する活動が期待され、郷土のはなし言葉の奥ゆかしさや、すばらしさを伝える役割を担うという。

 おはら節の歌詞から鹿児島弁に興味を持ち、問題作成を手伝う協会事務局長の石牟礼剛志さん(38)は「失われつつある方言にはふるさとの歴史や文化、生活が凝縮している。ぜひ魅力に触れてほしい」。

 希望者には参考用CD(800円、送料込み)も用意する。試験でやりとりされる会話を想定し、劇団メンバーが対談した内容。希望者は検定申し込みの際に同時に申し込む。検定料は1千円。

 試験日は「しゃべっ方ん検定」が11月16日、「書っ方ん検定」が11月9日。いずれもかごしま県民交流センターである。申し込み方法は、いずれも協会公式ウェブサイト(https://kagoshimaben-kentei.com/別ウインドウで開きます)からか、はがき(郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢、受検する検定名を記入)で。

 締め切りは「しゃべっ方ん検定」は10月27日、「書っ方ん検定」は10月20日。このほか、今回から好きな場所で好きな日に受検できる「鹿児島弁ネット検定」も10月31日まで実施中。問い合わせは協会(090・2506・5982)へ。(町田正聡)