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 台風19号の大雨で阿武隈川やその支流が氾濫(はんらん)した影響で、福島県郡山市の三つの小学校が浸水し、休校が続いている。校舎の被害は予想以上に大きく、23日から周辺の小中学校の教室を借りて授業を再開することになった。

 JR郡山駅から北西に約1キロの住宅街にある市立赤木小学校(児童279人)は、3階建ての校舎の1階がほぼ水没した。台風が去った13日に水は引いたが、教室の中は机や椅子が倒れ、教科書や成績表、授業の資料なども水浸しになり、大量の土砂も流れ込んだ。

 14日から教職員と保護者が土砂をかき出すなどの掃除を始めた。教室に机はなく、泥が乾いた砂が広がり、校庭の隅にはぬれたゴミが積まれていた。作業は17日も続けられ、三浦康夫教頭(53)は「子どもたちが通える安全な校舎に戻したい」と話した。

 ただ、いまだ手つかずの教室も残る。設備の点検や掃除のため、年内いっぱいは校舎の復旧は難しく、浸水した永盛小(298人)と小泉小(52人)も同じ状況という。

 そこで市教委は近くにある10の小中学校の空き教室を間借りして、3校の授業を一時的に再開することにした。バスなどで送迎もする。市内では他の76の小中学校などでは授業を行っている。(飯沼優仁、見崎浩一)