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 台風19号では、宮城県石巻市でも大きな浸水被害があった。東日本大震災の津波で浸水した家を、なんとか直して住んでいたのに、再び水びたしになった人たちがいる。

 石巻市不動町2丁目の元船員、阿部孝博さん(74)は13日未明、テレビで台風の進路をにらんでいた。雨音は強く、家の前の道路を山から水がどんどん流れてくる。午前2時半、玄関まで水が来て、あわてて畳を2階に上げた。床板の少し上まで浸水した。

 8年7カ月前は津波が床の1メートルほど上まで達した。しばらく2階で生活し、補助制度を使って200万円ほどかけて畳替えや風呂トイレの修理はした。直せていないところもあるのに、またやられた。

 石巻市では震災で、数十センチの地盤沈下が起きた。大雨のたびに道路が冠水し、家屋の浸水もある。阿部さんの家も雨での床上浸水は2度目で、市に繰り返し対策を求めてきた。排水ポンプの整備が進められているが、追いついていない。

 資力のないお年よりで、震災で…

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