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 岐阜県立郡上高校(郡上市八幡町小野)が、食の安全や環境保全に配慮した農産物などの生産工程を認証するGAP(農業生産工程管理)の国際規格「ASIAGAP」を、シイタケとジネンジョの2品目で取得した。同校によると、高校がこの2品目で同規格を取得するのは全国初という。

 GAPは「Good」(良い)「Agricultural」(農業の)「Practice」(実践)の略。食品の安全や農薬の適正使用、農作業事故防止などに取り組んでいるか、第三者機関が審査し、認証する。ASIAGAPは、日本GAP協会(東京)が定めた日本発の規格で、県内での取得は3団体目。ほかに、ヨーロッパ発のグローバルGAP、国内規格のJGAP、都道府県GAPなどがある。GAPは、2020年の東京五輪・パラリンピックの食材調達基準とされている。

 同校では現在、シイタケは原木約1千本を、ジネンジョは種芋420本をそれぞれ栽培。認証取得には、森林科学科の栽培研究専攻班の3年生8人が取り組んだ。昨年度の3年生の活動を引き継ぎ、生産工程の見直しや現状把握のための調査、資料づくりなどを進め、8月の審査を経て、9月に認証を受けた。取得を受け、同校は東京五輪・パラリンピックの食材提供に手を上げているという。

 生徒らは今月、郡上市役所で日置敏明市長に、取得の経緯などを報告。「市内の農家に取得を広げられるよう、発信したい」「ほかの農産物でも取得できれば」「道の駅などに販路を広げたい」などと伝えた。これに対し、日置市長は「卒業後も貴重な経験を生かしてほしい」とエールを送っていた。(板倉吉延)