[PR]

 大規模な浸水などの被害をもたらした台風19号の上陸から、19日で1週間を迎える。静岡県内の被災地ではボランティアによる被災者の支援活動が本格化しており、県は被災者に届ける義援金の募集も始めた。

 広範囲に甚大な被害を受けた県東部の伊豆の国市、小山町、函南町の3市町では、災害ボランティアセンターが設置されている。

 磐田市の会社員北村恵介さん(39)は18日午前、伊豆の国市内で水路の泥のかき出しや、冠水した家財の運び出し作業に参加した。「誰かが困っていたら手を差し出したくなる」という北村さん。これまで国内だけでなく、ネパールなど海外でのボランティアにも参加してきたという。19日には大規模に浸水した宮城県丸森町に行き、作業を手伝う予定だ。

 函南町では折れた樹木などが農地の水路に残り、水田では収穫を前にした稲が倒れたままになっていた。浜松市の高校3年、間瀬駿介さん(17)は、18日午前9時から午後3時まで床上浸水した一人暮らしの男性宅の掃除などを手伝った。

 昨年7月の西日本豪雨では、被害にあった岐阜県関市で側溝の砂利などを取り除く作業をした。その経験を生かし、今回一人で参加したという。この日、最後に男性から「ありがとう」と言われたといい、「やりきった感覚。やってよかった」と話した。

 県社会福祉協議会によると、すでに災害ボランティアセンターを解散した西伊豆町を含む4市町では、17日までにのべ446人が災害ボランティアに参加したという。断水している熱海市など、災害ボランティアではなく通常のボランティアとして参加者を募集している地域もある。問い合わせは、各市町の社会福祉協議会へ。

 県は18日から県内の被災者に届ける義援金の募集を始めた。振込先の銀行は2行で、ゆうちょ銀行が口座番号00120・6・363779、名義は「静岡県共同募金会台風第19号災害義援金」。静岡銀行は21日からの受け付けで、本店営業部に2口座ある。普通口座0138027の「日本赤十字社静岡県支部義援金口 支部長 川勝平太」と、普通口座1146785「社会福祉法人静岡県共同募金会災害口 会長 後藤康雄」。

 いずれも寄付として税制上の優遇措置を受けることができる。受け付けるのは現金のみで、物資の寄付は募集しない。

     ◇

 県は18日、台風19号で破損した「駿豆水道」の修理が完了したと発表した。熱海市や函南町の断水につながっていたが、管の洗浄が終わり次第、数日中に通水するという。(和田翔太、矢吹孝文)