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 記録的な大雨をもたらした台風19号が上陸してから、19日で1週間になる。東北や関東など広い地域で河川が氾濫(はんらん)し、浸水した土地は少なくとも2万5千ヘクタールに及ぶ。死者は12都県で計80人に上り、いまも4千人が避難生活を送る。市民の暮らしへの影響は長引くおそれがある。

 国土交通省の18日午前6時現在の集計によると、堤防の決壊などによって浸水した土地は11都県の2万5066ヘクタール。JR山手線の内側エリアのおよそ4倍にあたり、昨年の西日本豪雨の約1万8500ヘクタールを上回った。流域別では福島県や宮城県にまたがる阿武隈川水系の1万2600ヘクタールが最も広かった。宮城県の吉田川を含む鳴瀬川水系は5700ヘクタールで、埼玉県の都畿川を含む荒川水系は約2200ヘクタール。調査中の河川も多く、被害はさらに広がる見通しだ。

 国土地理院の調査によると、那珂川が氾濫した水戸市の常磐道水戸北スマートインター付近で、最大で深さ約7・2メートルまで浸水。千曲(ちくま)川の堤防が決壊し、新幹線の車両基地が水につかった長野市でも、最大で深さ約4・5メートルに達した。

 18日夜までの朝日新聞の集計では、死者数は福島県で30人、宮城県で16人、神奈川県で14人など。ほかに11人が行方不明になっている。床上・床下浸水は4万6475棟で、厚生労働省の18日午後1時現在の発表では、約9万5700戸で断水が続く。

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 政府は18日、台風19号の被害を激甚災害に指定することを決めた。指定されると、自治体による復旧事業の国庫補助などが引き上げられる。(渡辺洋介)