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 台風19号の大雨は、医療機関や高齢者施設にも甚大な被害をもたらした。河川からあふれた水が押し寄せ、入院患者を2階に避難させたり、高齢者を他の施設に移動させたり。水がひいても高額な医療機器が使えなくなった施設も相次ぎ、影響は長く続きそうだ。

 厚生労働省によると、医療機関では、19日に解消したが、7都県の29施設が浸水した。高齢者施設では、20日時点で8都県の42施設が浸水し、入所者が避難している。水がひいてもこれまで通り使えない施設は各地にある。厚労省の担当者は「被害報告は集約中で、詳細は把握できていない」とする。

 長野市豊野町にある医療・介護施設の賛育会豊野事業所。老人保健施設などに約280人が暮らしていた。1階の天井近くに達した水はひいたが、電気や水道が一部使えない。入所者には市内や近隣の施設に順番に移ってもらい、20日時点で2人になった。

 18日に取材に訪れると、職員やボランティアが泥や水を手作業で除き、泥だらけの車いすやパソコンを運び出す作業が続いていた。別の施設へ移る準備をしていた男性(90)は、「足と心臓が悪く、階段を上がるだけで一苦労。一生ここで過ごすつもりだったのに……。先が不安で、ご飯がのどを通らない」と話した。

 職員の小林正和さんによると1…

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