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 細長い棒状のインスタントラーメン「棒ラーメン」が今年、発売から60年を迎えた。製造元の会社がある九州で世代を超えて食べられてきた「ソウルフード」。9月にはこのラーメンだけのレシピ本も出版。なぜか出版元は、山岳関係の書籍を手がける「山と渓谷社」(東京)だ。

 棒ラーメンは、油で揚げたちぢれ麺が一般的な即席ラーメンと違い、名前の通り細長い棒状のストレートの麺が特徴。生麺を乾燥させて作り、そうめんと似た製法だ。鍋に沸かしたお湯で3分ゆでる。

 福岡市の食品加工会社「マルタイ」が1959年に販売を始めた。世界初とされるインスタントラーメン「チキンラーメン」(日清食品)が発売された翌年だった。製麺業を営んでいたマルタイの創業者が「食堂で食べるラーメンの味を家庭に」と研究を始め、3年かけて完成させた。

 細長い黄色い袋に「マルタイラーメン」の文字のパッケージで店頭に並び、九州では地元に根付いたロングセラーだ。スープは主にしょうゆ味だが、豚骨の「博多」、あごだし入りしょうゆの「長崎」、みその「札幌」などの約30種類の味を展開。現在は、九州への出荷は4割ほどで、全国で販売されている。

 「山と渓谷社」が9月に出したレシピ本のタイトルは「愛(いと)しの棒ラーメン」。マルタイ公認の本だ。

 担当編集者の吉野徳生さんは「…

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