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 愛知県日進市の病院に入院していた女性(当時91)が肺炎を悪化させて死亡したのは、違法な身体拘束が原因だったとして、女性の遺族が18日、病院を運営する医療法人を相手取り、慰謝料など約3920万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。

 提訴したのは、女性の長男(63)と長女(54)。訴状などによると、女性は2017年7月、別の病院から転院。3日後に長女が面会に行くと、ベッドに寝かされ、両手首と胴体をベッド柵などにベルト状の器具で固定されていたという。カルテの記録では、女性の拘束は転院初日から続き、入院から1週間後に肺炎が悪化して死亡した。

 遺族側は、身体拘束が1週間も続いたことなどが違法と主張。体を長期間固定されたことで呼吸機能が抑制され、たんをのどに詰まらせたことが死亡の原因だったと訴えている。

 医療法人側は「訴状が届いておらず詳しい内容がわからない」とコメントした。