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 台風19号の大雨で、北陸新幹線では長野市の車両基地が浸水、車両が水につかった。一方、東北新幹線の一部の車両基地では台風の接近を受け、浸水を防ぐために車両を避難させていた。JR東日本が18日明らかにした。JR東は今後、浸水が予想される場合の対応ルールを見直す方針だ。

 JR東によると、車両を避難させていたのは、栃木県の東北新幹線・那須塩原駅近くにある車両基地。

 台風の予想進路にあたっていたことから、11日の段階で車両を避難させる計画を決定。12日に計画運休が始まるのに合わせ、計8編成を郡山駅(福島県)や仙台市内にある車両基地などに避難させた。

 那須塩原の基地は1998年8月の「那須水害」で冠水した。車両に大きな被害はなかったが、線路設備が故障して出庫できなくなった経験があるという。

 JR東は「東北新幹線は運転再開まで時間がかかると見込んでおり、事前に避難計画を練っていた」と説明。このほか、強風対策を含め、在来線の基地11カ所で計20編成を別の駅などに避難させていた。

 一方、北陸新幹線の10編成が浸水した長野新幹線車両センターでは、台風通過後に早期に運転再開できると見込み、車両の避難計画は立てていなかった。この地域では13日午前1時前に長野市から避難指示(緊急)が出たため、センター内にいた36人が建物の上層階に避難したという。

 JR東は「新幹線を避難させるには運転士の手配や送電など様々な準備が必要となる。今回起きた事象を教訓とし、浸水が予想される場合のルール見直しを検討したい」としている。(細沢礼輝)