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 第72回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高野連主催、朝日新聞盛岡総局など後援)は18日、岩手県営野球場で決勝があった。県勢では15年ぶりに決勝に進んだ鶴岡東(山形1位)は、仙台育英(宮城1位)に敗れ、初優勝はならなかった。仙台育英の優勝は3年ぶり10度目で、来春の選抜大会出場をほぼ確実にした。優勝した仙台育英は11月15日に開幕する明治神宮大会に東北地区代表として出場する。

投手陣引っ張る決意 新たに 北原晴翔捕手

 最後の打者が一邪飛に倒れると、鶴岡東の選手たちは肩を落とした。中盤の大量点で一時逆転したが、終盤にひっくり返され、初優勝はかなわなかった。

 初回に先制を許す苦しい展開だった。4人の投手をリードしたのは、捕手の北原晴翔選手(2年)。テンポよく投げさせて打者を追い込んで打ち取ることを心がけるが、この日は序盤から失点を重ねた。

 だが五回に打線がつながり逆転。「相手投手もこれ以上は失点したくないはず」。逆転後の好機で、北原選手は甘い直球に狙いを絞って2点適時打を放ち、リードを広げた。

 ただ逃げ切りを図った六回以降は「自分のリードに迷いが出てしまった」と振り返る。四球でも良い場面なのに「走者を出したくない」と焦った。要求した球が甘く入って痛打され、八回には逆転を許した。

 試合後、北原選手は「キャッチャーが迷えば投手にも伝わってしまう。練習でも常に冷静な状況判断ができるようにしたい」。自らのリードで投手陣を引っ張っていく決意を強くした。(鷲田智憲)