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 ラグビー・ワールドカップの日本大会が事前の予想を大きく上回る盛り上がりを見せている。にわかファンも多く現れ、日本代表の快進撃も相まって20日の準々決勝・南アフリカ戦の注目度はこれまで以上に増しそうだ。

 ルールをよく知らない人も多いはずなのに、なぜこんなに熱気が高まっているのか。この競技特有のカルチャーが影響しているとみるフリーライターの李淳馹(リ・スンイル)さんに寄稿してもらった。

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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)が注目されている。これまで長くラグビーを見続けた者としては現在の熱狂ぶりはまさに夢のような状況である。

 ラグビーのルールは難しいと言われてきた。私自身もそう思う。そもそも、ラグビーのルールは毎年のように変更されている。ラグビーのルールとは、ロー(LAW=法)だからだ。それは「プレーをしても楽しく、見て楽しむこともできるゲームの構造を供給するもの」であり、「プレーヤーの持つスキルを自由に発揮できるようにさせる」ために、定期的な見直しが行われているのである。

 例えばトライによる得点は5点だが、1992年までは4点であったし、ラグビー誕生当初は0点であった(得点はトライ後のゴールによってのみ許されていた)。つまり、多くの人たちがゴールキックよりトライを多く取ることにゲームの楽しみを感じた結果として、ルールが変わってきたのである。

 また日本ではしばしば審判と呼ばれるレフリーも、ラグビーにおいては反則か否かを「審判する」役割ではなく、目の前で起きた現象に対し現行法(ルール)をどう適用するかを委任された者である(レフリーの語源はrefer=任せる)。そのため、ラグビーにおいてはフィールド上で起きた同じような現象であっても、レフリーによって、あるいはプレーの流れによって笛が鳴るか鳴らないかが異なる。象徴的なのは「アドバンテージ・ロー」の適用だろう。一方に反則があっても、それが相手に有益(アドバンテージ)であるならば笛を吹かずにプレーを継続させるのだ。

 こういったルール改正や独特の…

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