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 台風19号では、東日本の13都県に大雨特別警報が出され、東京都内では初めての避難を経験した人も多かった。その体験から得られた教訓は。

 イラストレーター、つかはらゆきさんは、多摩川沿いの戸建てで一人暮らしをしている。自宅は築60年の2階建て。以前から、浸水の危険性は感じていた。

 9月の台風15号で千葉県に住む友人が被災し、断水や停電で困っているのを聞いて、事前の準備の大切さを痛感。自治体のハザードマップや避難所の場所を確認した。

 台風が接近した12日は、朝からスマートフォンで進路や川の水位をチェック。集団生活に慣れていないため、避難所に行くことには迷いがあった。だが、水位はぐんぐん上がっていく。

 「迷っていたら避難を」。昼過ぎのテレビのニュースの呼びかけで避難を決意し、2リットルのペットボトル1本分の水と500ミリリットルのお茶、ジュース、非常食、バスタオルや充電器などを入れたリュックを持ち出した。

 避難所は自宅から1キロほど離れた小学校だ。傘をさせないほど強い風雨の中、ファスナー付きのプラスチック袋「ジップロック」に入れたスマホの地図を頼りに迷いながら向かったが、荷物も自分もびしょぬれ。「事前に場所を確認して、雨がひどくなる前に移動すればよかった」と後悔した。

 午後1時半ごろ、避難所に着くと50人ほどがいた。支給されたのは毛布1枚。2時間ほどでいっぱいになった後、避難勧告が出され、避難者は一気に増えた。教室を開放しても足りず、近くに新たな避難所が開設された。

 避難所で心強かったのは、自治体職員が近くにおり、自分だけで判断しなければならない範囲が減ったことだ。「あってよかった」のはマスクと消毒。「あればよかった」のは、時間を潰すための本や、簡易まくら、体を拭くシートなどだ。500ミリリットル入りのペットボトル1本しか持っておらず、困った様子の家族連れもいた。

 夜はほぼ眠れず、日の出まで過ごした。「当たり前のように翌日には帰れると思っているけど、今まで被災して避難が長期化した人たちもきっとそうだったんだろうな」などと考えながら。

 避難所にいるときから、iPadで避難までの様子を漫画にし、自身のツイッターアカウント(https://twitter.com/yucky1313別ウインドウで開きます)に投稿。同じように眠れぬ夜を過ごした人たちから共感の声が寄せられた。「私自身、避難所に行く決心をするまでとても時間がかかったけど、早めに避難する方がリスクが下がる。少しでもハードルが下がり、早めの情報収集や準備につながれば」と語る。

■大変さ 身にしみる…

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