(聞き手 編集委員・藤生明)
「近づきすぎたがゆえの葛藤と摩擦だ」。在日2世として両国を俯瞰(ふかん)してきた政治学者は、いまの日韓をそうみる。愛する両国の関係改善の糸口はどこか。何度もふれたのは、韓国大統領だった金大中(キムデジュン)氏の言葉と、「往来1千万人」がもたらす意識の変化だった。
――韓国大統領だった故・金大中氏と親しかった姜さんから見て、文在寅(ムンジェイン)政権はどう見えますか。
「文大統領が金氏から学ぶべき点は多くあります。例えば、金氏のノーベル平和賞受賞理由には『日韓の和解を成し遂げた』とありました。その点、文政権では、日本側の受け止め方に気を配るといった外交姿勢が、かなりおろそかにされたことは否めません」
「対北朝鮮交流では、周辺国、特に日本との協力関係を確かめながら、漸進的に関係を築くことが重要です。文政権がもっと丁寧に説明していれば、日本側がここまで不安に陥ることもなかったと思います」
――金氏は日韓関係をどう位置づけていましたか。
「金大中事件について、本人か…
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朝日新聞国際報道部