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 スペイン北東部カタルーニャ州バルセロナで18日、世界的な観光名所の世界遺産サグラダ・ファミリア教会が、同州の独立を求める住民の大規模デモによって閉鎖に追い込まれた。デモは14日にスペイン最高裁で独立派指導者に有罪判決が出たことをきっかけに始まった。26日に当地で予定されていたサッカーのバルセロナ(バルサ)対レアルマドリードの伝統の一戦は延期されることになった。

 AFP通信によると、デモにはバルセロナだけでなく周辺自治体からも集まり、50万人以上が参加。参加者はサグラダ・ファミリア教会前に押し寄せたほか、空港に向かう高速道路を占拠した。乗務員が空港にたどり着けず、50便以上のフライトがキャンセルになった。独立派は一斉ストライキを呼びかけ、これに公務員の3割が応じた。18日にバルセロナで公演予定だったオペラも中止された。

 バルセロナでは26日にサッカースペイン1部リーグの2大人気チーム、バルサとレアルマドリードの試合が予定されていたが、デモの影響で延期されることが決まった。バルサとレアルマドリードの対決は「クラシコ」と呼ばれる伝統の一戦で、世界で最も視聴者の多い試合の一つだ。

 スペイン最高裁は14日、同州の独立を問う住民投票を2017年に強行したとして、反乱罪などで当時の州副首相ら9人に13~9年の禁錮刑を言い渡した。バルセロナを本拠地とするバルサは同日、「刑務所は解決策ではない。政治的対話によってのみ解決策はもたらされる」とする声明を出し、判決を非難していた。(パリ=疋田多揚)