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 前線や低気圧の影響で、東日本では19日夕方にかけ激しい雨となる恐れがある。台風19号で記録的な大雨が降った地域では少しの雨でも洪水や土砂災害の危険度が高まるため、気象庁は河川の増水や氾濫(はんらん)に警戒を呼びかけている。

 宮城県丸森町では、18日から降り始めた雨が19日明け方にやや強まった。町は18日午後に避難所を4カ所増設。携帯電話へのエリアメールで住民らに避難を促した。19日午前9時現在で、計14避難所に324人が避難。天候不良のため、2地区で続けていた捜索を中止し、20日に再開予定という。

 雨の中、罹災(りさい)証明書の申請に役場を訪れた理容師の引地信弘さん(43)は、金山地区にある自宅兼店舗が1階まで浸水し、家族5人で2階で暮らす。18日夜は大雨に備え、車に荷物を載せて避難の準備をしていた。「また水が来るかもしれないと心配だった。いつでも避難できるよう、一晩中起きてました」と話した。

 断水が続く福島県相馬市のスポーツアリーナそうまには19日午前、28世帯56人が避難した。3年前に新築したばかりの自宅が浸水した相馬市北飯渕の太田隆章さん(79)は妻と6泊目だ。自宅から泥をかき出したばかりだが、「この雨でまた泥が流れ込むんじゃないかと思うと心配で心配で。一体いつ帰れるのか」と不安をつのらせた。

 気象庁によると、前線と低気圧に向かって湿った空気が流れ込み、東日本の広い範囲で大気の状態が不安定になっている。東北の太平洋側では19日昼すぎにかけて、新潟県では夕方にかけて局地的に激しい雨が降る見込み。20日午前6時までに予測される24時間雨量は東海100ミリ、東北の太平洋側や関東甲信、伊豆諸島80ミリ、北陸70ミリとなっている。東日本では日中と朝の気温差が10度ほどあり、避難所では体調管理に注意が必要だ。(金山隆之介、荒ちひろ、小手川太朗、枝松佑樹)