天皇陛下が即位を宣言する22日の「即位礼正殿の儀」を祝おうと、大正時代に昭和天皇が台湾を訪れた際に現地の住民が植えた桜などが日本に「里帰り」する。台湾の政財界有志が寄贈を計画。19日には、日本側の賛同者への苗木の目録贈呈式が東京都内であり、日台の関係者ら約50人が出席した。

 昭和天皇は皇太子だった1923年、日本統治下の台湾を訪問した。寄贈を企画した「桜里帰りの会」によると、その当時、住民が歓迎のために道路沿いに桜を植え、昭和天皇は竹とガジュマルを植樹した。これらの木が今も大きく育っており、その苗木を検疫手続きを経て日本国内に植える計画だ。

 贈呈式では、同会会長で台湾行政院の元政務委員、黄石城さん(84)が「台湾の人が大事に育てた木々を里帰りさせ、台湾と日本の友情をますます深めたい」とあいさつした。

 黄さんから目録を受け取った、同会の名誉会長で安倍晋三首相の母、洋子さんは「桜が見事成長し、友好が深まるよう願っている」と述べた。(佐藤達弥)