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(19日、ラグビー・ワールドカップ準々決勝 イングランド40-16豪州)

 キックオフから約15分間、流れは豪州にあった。イングランドは自陣での戦いを余儀なくされ、前半11分には先制PGを許した。

 「(豪州の)ボール保持率は70%、いや、75%はあった」とエディ監督。そんな苦しい時間帯を耐え、反撃への活路を開いたのは1次リーグ3試合で計20失点の「守り」だった。

 攻撃ラグビーが身上の豪州にタックルを浴びせ、簡単にはゲインラインを突破させない。攻めあぐねる豪州にミスが増え始める。前半17分、WTBメイが逆転トライ。さらに3分後、インターセプトから最後は再びメイがトライを決め、流れを引き寄せた。

 地元開催だった2015年大会は1次リーグで豪州に完敗し、W杯史上初めて決勝トーナメントに進めないホスト国となった。再建を託されたエディ監督は組織防御の強化に着手。攻撃的に前に出る守りで4年前の屈辱を晴らした。

 この日、イングランドのタックルは181回を数え、豪州の78回を大幅に上回った。3大会ぶりに準決勝に駒を進め、エディ監督は言う。「まだベストではない。挑戦し続けることが大事だ」。見据えるのは4大会ぶりの頂点だ。(鷹見正之)

豪州、ことごとく裏目

 豪州の攻撃は強引過ぎた。蹴らずにボールをつないで攻めたが、落球したり、インターセプトされたり。ことごとく裏目に出て、最後は大差となった。もともと展開力を持ち味としてきた豪州。チェイカ監督は「残念だ。私たちが目指しているラグビーをやりたかった」。悔しそうに話した。