天皇陛下が内外に即位を宣言する国の行事「即位礼正殿の儀」が22日に行われる。平成の代替わり時、宗教色を指摘される高御座(たかみくら)や剣璽(けんじ)が使われることが、憲法が定める国民主権や政教分離の原則に反するなどと議論になったが、今回、政府は早々に「前例」踏襲を決めた。だが、そもそも「前例」とはどういうものなのか。残された課題や問題点を整理した。

 「皇位の継承があったときは、即位の礼を行う」。皇室の決まりを定めた皇室典範には、こう記されているだけだ。儀式の細目を定めた旧登極令が戦後廃止され、それに代わる規定がなかったため、昭和から平成への代替わり時は同令にならった。

 だが、この規定は天皇主権国家となった明治末期につくられた。高御座に置かれる剣と璽(じ)は、鏡も合わせて「三種の神器」と呼ばれ、日本書紀や古事記の天孫降臨の神話に結びついている。戦前の旧典範には皇位継承の際に「神器を承く」と明記されていたが、宗教色があるとして戦後の典範からは削除された。高御座も、天孫降臨の神話を具象化したものと言われる。

 天皇主権下の規定をもとに、前回、初めて新憲法下での即位礼正殿の儀(1990年11月)の細目が検討された。そこには、憲法への抵触を避けるために様々な苦心の跡がみられた。

 ▽高御座に剣や璽(まがたま)…

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