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(19日、ラグビー・ワールドカップ準々決勝 ニュージーランド46-14アイルランド)

 攻めていたのはアイルランドだ。前半31分、中央付近でSOセクストンは左へ展開しようとした。しかし、隣の選手と呼吸が合わず、パスが後ろへ流れた。

 ほころびをニュージーランドは逃さない。こぼれ球をSOモウンガが足でひっかけた。FBのB・バレットが追いかけ、ドリブルで相手ゴール前へ迫ってそのままトライ。22―0。リード主将は「前半で試合の流れが決まった」と振り返った。

 初対戦から111年間負けていなかったアイルランドに、この3年で2敗していた。しかし、ハンセン監督は「そんなことを何度も言う必要はなかった」。選手たちはアイルランドの粘りをわかっている。元々、攻守の切り替えの速さで世界をリードするチームは、さらに研ぎ澄まされていた。防御の的を絞らせないパスワークで球を散らし、昨年の世界最優秀選手、相手のSOセクストンのキックにも対応した。

 先に勝ったイングランドのエディ監督が、王者との対戦を希望したが、ハンセン監督は乗ってこなかった。「準決勝の話をする夜ではない。この勝利を喜びたい」。慎重な口ぶりに、3連覇への死角は感じられなかった。(森田博志)

アイルランド「呼吸もできず」

 アイルランドは初の4強入りはならなかった。ニュージーランド(NZ)には昨年11月に勝っていたが、W杯本番は別物だった。

 速い展開についていけず、防御は後手に。シュミット監督は「呼吸もできないくらいだった」と完敗を認めた。開幕前に初の世界ランク1位となったが王者NZとの力量差は歴然だった。

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