ラグビーの第9回ワールドカップ(W杯)日本大会は20日、初の決勝トーナメント進出を果たした日本が準々決勝で南アフリカと対戦したが、3―26で敗れた。日本はほぼベストの先発メンバーで臨んだが、前半を3―5で折り返すと、後半は2トライを奪われて引き離された。
午後7時17分、南アボールでキックオフした。
前半3分、南アが先制。スクラムからWTBマピンピがSO田村のタックルをかわし、飛び込んでトライ。コンバージョンは失敗。0―5。
その後、南アのFWムタワリラが危険なタックルで10分間の一時退場に。日本は1人多い状態となった。
前半19分、日本が初得点。日本は敵陣で南アボールのスクラムを押して相手の反則を誘い、PGを選択。中央左から約25メートルのキックをSO田村が成功させた。3―5。
前半終了間際、南アが最後のプレーでWTBデアレンデが日本の防御をかわして突進したが、トライならず。このまま3―5で前半終了。日本は7割近いボール支配率を記録。
後半3分、南アが追加点。日本の反則で得たPGをSOポラードが成功。3―8。
後半7分、日本が選手交代。FW稲垣に代えて中島、SO田村に代えて松田が出場。
後半8分、南アのSOポラードがPGを成功させて追加点。3―11。
後半11分、日本が選手交代。FW姫野がベンチに下がり、マフィが入った。さらにFWトンプソンに代わり、ファンデルバルトが登場。
後半19分、さらに日本が交代のカードを切る。FB山中がレメキと代わった。
後半23分、日本が自陣で危険なタックルの反則。南アはPGを選択し、SOポラードが約30メートルのキックを成功させた。3―14。
後半25分、南アがトライで追加点。強固なモールで日本を後退させ、最後はSHデクラークが飛び込んだ。コンバージョンも成功。3―21で18点差に。
後半29分、日本がミスから失点。自陣でボールを奪われ、南アがカウンターから大外を駆け上がったWTBマピンピがトライ。コンバージョンは失敗し、3―26。日本は追い上げられず、試合終了となった。
(時間、データは速報値)
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日本は前回大会の1次リーグ初戦で南アを34―32で破る金星を挙げ、「スポーツ史上最大の番狂わせ」と呼ばれた。今年9月のテストマッチ(代表同士の国際試合)では日本が7―41で敗れ、過去の対戦成績は1勝1敗。
今大会、4連勝のA組1位で1次リーグを突破した日本に対し、南アは3勝1敗のB組2位で決勝トーナメントに進んだ。南アはニュージーランドに黒星を喫したが、1次リーグ4試合で185得点、27トライは全20チームで最多。SH、SOの正確なハイパントを起点にバックスの速さを生かすのがお家芸で、日本は9月の対戦時もこの攻撃に苦しんだ。
試合開始は午後7時15分で、会場は東京スタジアム(東京都調布市)。
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