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 河川の氾濫(はんらん)後、数時間遅れで避難勧告が出た長野県飯山市の問題で、マニュアル頼りの弱点が浮き彫りになっている。市が想定したのは千曲川の氾濫。ところが今回は支流から市街へと水がなだれ込んだ。想定外の事態に慌てた市は、会議を開くものの「基準がない」ために勧告を出せないまま。その間に市役所1階を含む市街地が水没した。

 飯山市危機管理防災課によると、千曲川支流・皿川の越水情報を入手したのは13日午前2時半から3時ごろだった。

 飯山市街地は千曲川沿いにある。一帯は堤防よりも低いため、防災の主眼は千曲川対策。市のハザードマップも、千曲川の氾濫を想定して作られていた。市職員の一人は「昭和58年には千曲川の堤防が切れ、尋常ではない被害が出ました。なにより頭にあったのはそのことです」と話す。皿川の氾濫は想定外だった。

 皿川は市街地の北を西から東に流れ、千曲川に注いでいる。氾濫を想定していないのだから、氾濫した場合に被害がどう広がるかも考えられていなかった。

 皿川の氾濫情報を入手した市は…

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