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 エスパー米国防長官は19日、シリア北部から撤退する米軍部隊約1千人全員をイラク西部に移す計画を明らかにした。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を継続し、「イラクの防衛を支援するため」としている。アフガニスタンに向かう機中で記者団に明らかにした。ロイター通信などが報じた。

 エスパー氏はまた、「米軍撤退には数日間ではなく、数週間かかる」との見通しを示した。シリア南部でISの残党と戦う200人規模の米軍部隊は、そのまま駐留することが明らかにされている。

 トランプ米政権は今月6日、トルコのシリア北部の少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)に対する越境軍事作戦を事実上黙認する声明を発表。トルコ軍は9日、攻撃に踏み切った。米国とトルコは17日、トルコ国境地帯からYPGを撤退させるため、トルコ軍が攻撃を5日間停止する「停戦」で合意。トランプ大統領はトルコの攻撃を「支持しない」としつつ、米軍のシリア撤退方針を強調していた。(渡辺丘)