氷河期世代、やっと手にした職なのに 介護がなければ…
職場のホ・ン・ネ
「就職氷河期」に社会に出た30代半ば~40代半ばの世代に属しています。東京の上場医療機器メーカーの販売会社に採用され、営業職の正社員として働いてきました。
就活当時の限られた選択肢の中から選んだ会社でしたが、キャリアを重ねるごとに収入が上がることには満足していました。
ところが、親の介護のために北海道の実家に戻らざるを得なくなりました。父親は介護施設への入居を強く拒否しており、一人息子の私がみるしかないと考えたからです。
会社は辞め、今は塾講師です。私のように親の介護を背負っているなど、様々な事情を抱えた人が多い仕事です。
雇用形態は契約制がほとんどで、賃金レベルは下がりました。介護がなければ、東京で営業職を続けていただろうな、と考えてしまいます。
そんななか、政府が就職氷河期世代に対して、3年で30万人を正社員にするという支援策を打ち出しました。方向性は評価したいと思います。
ただ、この世代は私のように…