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 韓国検察は21日、文在寅(ムンジェイン)大統領の側近、曺国(チョグク)前法相の妻チョン・ギョンシム韓国東洋大教授の逮捕状をソウル中央地裁に請求した。地裁は週内にチョン氏の陳述を聞く審問を行い、逮捕状を出すかどうか判断する。逮捕された場合、曺氏の法相任命を強行した文氏の責任がさらに厳しく問われることになりそうだ。

 検察はチョン氏を9月6日に私文書偽造の罪で在宅起訴した後、娘の不正進学疑惑やファンド投資をめぐる不正疑惑などで6回事情聴取した。チョン氏が証券会社員に依頼して研究室からパソコンを運び出して証拠隠滅をはかった行為などが裏付けられたとして、逮捕状請求の容疑は業務上横領や証拠偽造教唆など11件に及ぶ。

 ただ、チョン氏は、脳腫瘍(しゅよう)や脳梗塞(こうそく)を抱えていると訴えている。検察側は、正式な診断書を提出するよう求めているが、健康上の理由で逮捕が認められない可能性もあるとの見方も出ている。

 捜査を率いる尹錫悦(ユンソクヨル)検事総長は17日、曺氏一家の不正疑惑捜査について「(政治状況によって)右顧左眄(うこさべん)しない」との立場を強調した。曺氏が14日に法相を辞任した後に世論調査会社、韓国ギャラップが発表した調査結果によると、文氏の支持率は過去最低の30%台まで低下し、捜査の結果が政権の危機を深めかねない状況になっている。(ソウル=武田肇)