「水に浮くクルマ」水害時の避難にも ベンチャーが開発
江口英佑
2011年の東日本大震災で、車が津波にのみこまれていく光景に衝撃を受けた研究者が会社を立ち上げ、「水に浮くクルマ」を開発した。国内で大雨で洪水や都市の冠水被害が増える中、来年の国内販売を目指している。24日に東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した東京モーターショーに出展されている。
開発したベンチャー「FOMM(フォム)」(川崎市)はスズキで二輪車、トヨタ車体では小型電気自動車「コムス」の開発を手がけてきた鶴巻日出夫氏が13年に立ち上げた。
設立のきっかけは東日本大震災の津波被害。車の中で津波に巻き込まれたり、渋滞で逃げることができなくなったりした人がいたのを見て、「水に浮く車をつくりたい」と思ったという。
開発した小型EV(電気自動…