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 北朝鮮人民武力省の金炯竜次官は21日、訪問先の北京で、非核化に向けて協議を続けている米国との関係について、初の首脳会談があった昨年6月以降は「まったく前進がない」と語った。安全保障をテーマに各国の専門家らが話し合う「香山フォーラム」の講演で述べたもので、米国への不満を改めて表明した形だ。

 講演では、首脳会談後も、米国が韓国と合同軍事演習を行っていることなどを批判。米朝間の関係が改善されないのは「米国の北朝鮮を敵視する政策にすべて原因がある」として、こうした行為をやめるよう求めた。

 北朝鮮は今月、ストックホルムで米国との実務協議を開催。協議後の取材に対し、米側は「新しい構想」を北朝鮮に告げたと明かしたが、北朝鮮側は「協議は決裂した」と述べていた。米国にさらなる譲歩を求めているとみられる。(北京=高田正幸)