拡大する写真・図版 元死刑囚で精神科病院にいる男・梶木秀丸を演る笑福亭鶴瓶=2019年10月、大阪市、小川智撮影

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 わしは世間に出たらあかん人間や――。精神科病院で暮らす元死刑囚の生き様を描いた映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」が11月1日、公開される。主演は笑福亭鶴瓶(67)。包容力あふれる演技は、人のおかしみや哀(かな)しみの感情を生業(なりわい)にする芸人ならでは。芝居にまつわるエピソードや、芸能の道にいざなった少年時代の思い出、芸人としての思いを縦横無尽に語ってもらった。

――主人公の梶木秀丸(かじきひでまる)は、家族を殺した元死刑囚。演技を見た妻に「あれはあなたじゃない」と言われたそうですね

 7キロやせたんですよ。(ノートに)体重ずっと書いて。嫁の言葉は褒め言葉や思うわ。「今まで見たことない」と。

――重い役だが、役作りに時間は

 ないよ。「いきましょ」っていうたら、その顔をする。落語ってそうやからね。(1人で)ボケとツッコミと全然違う役(を演じる)。

 秀丸は普通の人。普通の人がたまたま人をあやめた。普通のトーンでいこうと。やりがいあるやんか。おもろい役。ありそうでない。人を俯瞰(ふかん)で見ながら何かせなあかんとこは(秀丸と自分の)共通点。

 (共演者の)渋川清彦さんの役は、1人で壁に向かってボール当ててる人。ほんまに悲しい、悲しい表現や思うよ。だから渋川君、飯食いに行こういうて。(秀丸と対峙(たいじ)する役だが)もうええからと。一緒に焼き肉食うて。思いきり食うとったな。

 (今は)病気に名前つけすぎや。昔はちゃうやんか。名前をつけると病気が始まる。病気を見つけすぎや。みんな一緒にしたらええんちゃうかな。そういう目で見てあげないと。まあ、芸人もそんな目で見られるし。「あ、鶴瓶や」って見られるのも一つや。差別とは思てないけど、特別な目で見られることはあるよね。人気者じゃない人に冷たくあたる人もいる。そういうのは目の当たりにしてきた。

――子どものころは

 近所の子と遊んでても芝居ごっ…

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