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 全日本合唱コンクール全国大会に5年連続で出場した県立畝傍高校(橿原市)音楽部。今年は金賞まで獲得した強豪だが、10年前はコンクールに出てさえいなかった。急成長に導いたのが、顧問の藤井本加恵先生(55)だ。「生徒と成長させてもらった気がします」

 葛城市出身。幼稚園から音大までピアノ一筋だった。教育実習で、音楽の授業が嫌だった男子生徒が歌うようになったり、「もっと教えてほしい」と泣いて別れを惜しむ女子生徒に出会ったり。「たった2週間で生徒は変わるんだ」と驚かされ、教師の道に進んだ。

 合唱を始めたのは初任校で顧問を頼まれたから。「生徒の熱意に応えたい」と独学で指導を続けた。畝傍高への赴任は2008年。当時の音楽部はアカペラでポップス曲を歌う部だった。部員はわずか8人。「コンクール目指さない?」。クラスの生徒にそう声をかけ、部員を集めた。

 その翌年から大会に出始めた。…

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