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 夜風に赤ちょうちんが揺れる。東京・浅草の浅草寺近く。大衆酒場が軒を連ねる通称「ホッピー通り」。老舗店の経営者(73)は言う。「店のカウンターには訪れた人たちの汗や涙、ため息が染み付いている」。1曲100円のカラオケ。歌声が路地裏に響く。

 一緒に歩いたのは下町の変遷に詳しい歴史家の谷口栄さん(58)。「『ゲニウス・ロキ』というラテン語があります。地霊との意味があり、その土地に宿る歴史や雰囲気を表します」。敗戦後の屋台からスタートした店が多いホッピー通り。「路地裏に浅草のゲニウス・ロキが存在する」と言う。

 対照的に、最近できた箱形の商業ビルには思ったほど人が入っていなかった。「『経済合理性』というロゴス(論理)だけが広がっている。僕なんか息苦しさを感じてしまいます」と谷口さん。

2020年の五輪に向け、槌音(つちおと)が響き渡る首都東京。開発の陰で路地裏はどうなっていくのか。

 1964年の東京五輪。当時、…

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