被災した地元を横目に市議は四国へ 記者に話した3日間
見崎浩一 枝松佑樹
福島県郡山市議3人は16日朝の新幹線で東京・羽田空港に向かった。阿武隈川の支流・逢瀬(おうせ)川の氾濫(はんらん)による水没地域から約500メートルに自宅がある名木敬一市議(55)は、JR郡山駅まで約20分かけて歩いた。水没した地域で災害ゴミなどを間近で見て、「ああっ、こんなに大変なのか」と気持ちが重くなったが、立ち止まることはなかった。
昼過ぎに高知空港に到着。午後2時半から2時間、高知市役所で「二段階移住」について話を聞いた。終了後は宿泊のビジネスホテルに行き、3人で近くの飲食街でビールでカツオのワラ焼き料理などを食べた。諸越裕市議(64)は「地元の文化を知るためにも行ったら食べないと」と考えたという。