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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は22日、就任以来3回目の施政方針演説を国会で行い、「国民が求めているのは、社会の指導層であるほど、より高い公正さを示せというものだった。大統領の責任として重く受け止める」と述べた。韓国で国論を二分する対立が生じた側近の曺国氏の法相任命を念頭においた発言とみられる。

 文氏は約30分間の演説で「公正」という言葉を繰り返した。曺氏をめぐっては、娘の不正進学疑惑をめぐり妻チョン・ギョンシム韓国東洋大教授が検察捜査を受けており、特に若者層の支持離れが著しいことを意識したとみられる。

 一方で、文氏は公約である検察改革の実現に向け、野党が関連法成立に協力するように呼びかけた。野党の反発は強く、成立のめどは立っていない。天皇陛下の即位の礼出席のため訪日中の李洛淵(イナギョン)首相は24日、安倍晋三首相と会談し、文氏の親書を手渡す見通しだが、この日の演説では日韓関係の言及はなかった。(ソウル=武田肇)